フェイスブック若き天才の野望___(2)

前回に引き続き、今回も面白いエピソードがあった。

 

彼は次に"フェイスマッチ"というサービスをリリースした。この目的はキャンパスで誰が一番ホットな人間かを決めるということだった。

このサービスにはチェスプレイヤーの強さのランクを決めるために使われるコンピュータプログラムを利用し、2人の同性の人物を表示し、どちらがよりホットかを投票できるサービスだった。

 

フェイスマッシュで使われた写真は、ある友達に協力を得てログインパスワードを教えてもらい、写真と名前をダウンロードしたそうだ。違法なことかもしれないが、彼にためらいは全くなく、ある意味非常に頑固で騒ぎを起こすのが好きな性格である。何かする前にいちいち許可を取ることを嫌った。

今、みんなといろんな起業家の本を読んで、その起業家のことを発表しているが、聞いていて、他の有名な起業してきた人物の性格、特徴と似ていると感じた。

 

しかし、みんながみんなこのサービスを面白がってはいなかった。性差別主義、人種差別主義だという抗議で2つの女性団体が立ち上がり、ハーバードのコンピュータ管理部は彼のウェブアクセス停止させ、大学の査問委員会に召喚され、①ハーバード大の学生の倫理規定違反②PCセキュリティーの侵害③著作権の侵害④プライバシーの侵害の罪状 で告発された。

 

彼はこんな大ごとになるとは思ってなかったし、実験のつもりでやっていたと述べているが本当に度が過ぎているというか、私だったらこんなスケールが大きいことなんてできないなって思うし、こういった考えが思いつかないなって思った。

 

さらに彼はウェブアプリを作り続けた。

自分の単位のために、お気に入りのコンピューター科学の教授のために、他の学生のプロジェクトの手伝いをしたりと。

そして、インターネットで次に必要とされるソフトウェアは何か?という疑問に思い考えた末、

"thefacebook.com"というドメインを取得し、コースマッチとフェイスマッシュのミックスでフレンドスター(SNS)を加えたものを作成。

当時のSNSは主にデート相手を探すために使われていたと書いてあって最初の利用目的を知って驚いた。

学生たちがそういったサービスを強く求めていた時代だったのも知ることができた。今では当たり前になってしまっていたので、当時の需要を知ることもできた。

そして、2004年2月4日に「ザ・フェイスブック」が誕生してからものすごい勢いで広がり、ユーザーが増加し続けた。

「このサイトの気質は、ユーザーが多くの友達を誘って加入させてることができれば、それだけ利用価値が増すところにある。」

それから、いろんなところからこのサービスを使いたいという依頼があり、コロンビア大学スタンフォード大学、イェール大学を追加し、さらに多くのユーザーが出てきた。

この3校では既に同じようなSNSがあったがここで競争に勝ち抜くことができれば、このサービスは、他のところですぐに成功できると考えたところも頭いいなと感じた。

そして、他大学の学生とも交流したいという声が、多くなり両方のユーザーが合意すれば何かしらの交流ができるような仕組みを作った。(今では認証という方法であろう)ここから現在でも使われているフェイスブックの、ソーシャルな関係の基本的な枠組みができた。

 

今回は43ページまで読んだ。

いろんなソフトウェアを大学で試せるような機会があるのは、なかなかないのではないのかと思った。今の時代こんなことしたら問題児として取り扱われるが、あの時代だから試すことができたのではないかと考えた。